7月12日、パ・リーグ6球団で働く球団職員とパシフィックリーグマーケティング(PLM)の社員を対象とした「パ・リーグビジネススクール2024」がオンラインで開催された。1年半ぶりの開催となった本イベントには過去最多となる300人がエントリーした。
パ・リーグビジネススクール(PBS)は国内外のスポーツビジネスの事例や一般ビジネスを学べる講座として2017年に開設された。2020年6月からは、スポーツマネジメントの最先端の研究と実践を主導する、UMASS:マサチューセッツ州立大学アマースト校 アイゼンバーグ マネジメントスクール内 マーク H.マコーマック スポーツマネジメント学科(The University of Massachusetts Amherst, Mark H. McCormack Department of Sport Management)とPLMがパートナーシップ契約を締結し、特別講座が開催されるなど、PLMの人材事業の取り組みのひとつとして、パ・リーグ全体でスポーツビジネスを学ぶ取り組みに力を入れている。
今回の講義では、「パ・リーグのリーチの拡大と、ファンとの深い繋がりの構築」を主要テーマとし、「北米のスポーツやエンターテイメントに関連する最新のトレンド」、「ファンの消費者行動に関する原理原則」、「2024年のデジタル視聴に関する分析」の3部門に分けてUMASSのWilliam Norton教授とMatthew Katzより講義が行われた。その一部を紹介する。
北米スポーツ業界の最新トレンド
最初のセクションでは、現在の北米のスポーツ業界の動向が説明され、北米でのスポーツ業界全体でのチーム価値、ライブメディア権利の価値の上昇や、女性スポーツの急成長が挙げられた。また、「The Battery」(MLBアトランタ・ブレーブス本拠地スタジアムに併設された大型複合施設)や「St. Petersburg」(MLBタンパベイ・レイズ本拠地。さまざまなレストランやショップを併設)のようにスポーツと都市開発を組み合わせたプロジェクトが成功例として...
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