埼玉西武の2023シーズンは、65勝77敗1分の5位で終わった。開幕直後は好調も、交流戦で6勝12敗と苦戦を強いられ、7月前半には8連敗を記録。それでも9月には14勝10敗と勝ち越し、来季へ希望を感じさせた。
本記事では、投手編、野手編に分け、埼玉西武の2023シーズンを振り返っていく。
得点力不足に悩まされた打線
松井稼頭央新監督の下、「走魂」をスローガンに掲げ挑んだ今シーズン。リーグ2位の80盗塁を記録したものの、得点数(435得点)、本塁打数(90本塁打)はリーグ最下位。打率はリーグ5位の.233に終わり、得点力不足が顕著に示されたシーズンとなった。
シーズンを通して活躍したのは外崎修汰選手と新外国人・マキノン選手だった。外崎選手はチームトップの136試合に出場し打率.260、12本塁打54打点をマーク。キャリアハイの26盗塁も記録した。マキノン選手も貴重な戦力となり、打率.259、15本塁打、50打点はチーム2位の数字。一塁での守...