現地から台湾球界の話題をお届けしているこのコーナー、シーズン締めくくりの二回目はストーブリーグの話題だ。台湾では11月25日から4年ぶりとなるアジアウインターリーグがスタート、台湾からも3チームが出場しているほか、3日からはファン待望の台北ドームをメイン球場としてアジア選手権が開幕、台湾プロ野球の選手17名が代表入りするなど、冬も野球熱は冷めていない。ただ、ストーブリーグの話題も盛りだくさん、一言でいえば「激震のオフ」となっている。
呉念庭の帰国で、来年の台湾プロ野球ドラフト会議が早くも大きな話題に
最も衝撃的といえるのが、呉念庭の埼玉西武ライオンズ退団だろう。涙もみせた記者会見の中で、今後について「台湾で野球を続ける」と話した呉念庭。本人も、マネージメント会社も明言こそしていないが、台湾プロ野球でのプレーは確実だ。1巡目での指名も間違いないだろう。
過去に特例はあったものの、2021年の陳冠宇、呂彦青ら、海外リーグでプレーしていた選手が帰国し、初めて台湾プロ野球でプレーする場合は、毎年7月に行われている台湾プロ野球のドラフトの対象となる。また、一軍でプレーするためには、指名球団と正式に契約し、支配下登録されなければならないため、デビューは早くても7月中旬以降となる。
台湾プロ野球のドラフト会議は、前年の最下位チームから順に指名するウェーバー制だ。ただ、昨年リーグに加盟した第6の球団、台鋼ホークスは来季から一軍に参入するため、アジアウインターリーグ終了(12月17日)後、ドラフトのくじ引き...