オリックス・バファローズがパーソル CS パ第4戦で千葉ロッテマリーンズを下し、3年連続となる日本シリーズ進出を決めた。終わってみれば4勝1敗(アドバンテージ1勝含む)と余裕のある勝ち上がり方に見える。
しかし全試合見た人はそのようには感じないほど、見ごたえのあったシリーズだったのではないだろうか。
そのなかでもこのシリーズのポイントになった試合に、唯一の負け試合だった第2戦をあげたい。
田嶋大樹の続投に見た、短期決戦の戦い方の難しさ
オリックスは、初戦をエース山本由伸投手で苦しみながら勝ち、この試合も勝てばパーソル CS パの突破を一気に手繰り寄せるという10月19日の第2戦は、田嶋大樹投手を先発のマウンドに送った。
序盤は審判とのストライクゾーンの兼ね合いで苦しみながらも、決して悪い出来ではなかった。力のあるストレートと、流れるように落ちるスライダーを武器に、中盤から勢いに乗っていき、5回終わって67球3失点と、シーズン中ならもちろん続...