盤石の投手陣と、吉田正尚の穴を全員で埋めた野手陣。オリックス優勝の歩みを振り返る

2023.9.23(土) 21:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
パーソル パ・リーグ3連覇を果たしたオリックス・バファローズ(C)パーソル パ・リーグTV

独走で優勝を果たしたオリックスだが、開幕前は決して“大本命”ではなかった

 9月20日、オリックスがパーソル パ・リーグ3連覇を達成した。2021年と2022年はマジックが点灯しないまま優勝を果たしたが、今季は8月にマジックを点灯させ、独走状態を保ったまま歓喜のゴールテープを切る、まさに盤石と呼べる戦いぶりで優勝を飾った。
 しかし、今季のオリックスは必ずしも開幕前から大本命とみなされてはいなかった。チームの大黒柱だった吉田正尚選手のMLB挑戦と、昨季は0ゲーム差の2位に終わった福岡ソフトバンクが大型補強を敢行したことが重なり、オリックスの苦戦を予想する声も少なからず存在したためだ。
 それでも、チーム一丸となって熾烈な優勝争いを勝ち抜いた過去2年間と同様に、今季も全員野球で苦境を跳ね返し、チーム力を落とさずに戦い抜いた。今回は、先発投手、リリーフ投手、野手陣という3つのセクションにおいて、とりわけ印象に残る活躍を見せた選手たちを紹介。3連覇を果たしたチームの歩みを、あらためて振り返っていきたい(成績は9月20日の試合終了時点)。

勝ちを計算できる左右のエースに加えて、山崎福投手もキャリアハイの白星を記録

 今季のオリックスにおいて、優勝が決定した時点で4試合以上に先発登板していた投手たちの顔ぶれは以下の通り。

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