なぜ米国野球ファンは雨の中待ち続けるのか?

2016.4.9(土) 00:00 パ・リーグ インサイト 新川諒
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4月7日、ほっともっとフィールド神戸で予定されていたオリックスと楽天の試合は、プレーボール約4時間前時点で雨天中止が発表された。天気は午前中から雨模様だったことから、選手にとってもプレーできる状態ではなく、集客も見込めないという早めの決断だったことが予想される。
日本ではドーム球場が多いが、パ・リーグでは千葉ロッテ、楽天が屋外球場を本拠地に持つ。一方、メジャーリーグでは現在1球団のみが完全な密閉式ドーム球場を本拠地、1球団が開閉式ドーム、それ以外の28球団は屋外球場(開閉式含む)。アメリカでは、青空の下で選手たちがプレーし、ファンも青空の下で観戦してこそベースボールという風潮が強いように感じる。ドーム球場を本拠地とするトロント・ブルージェイズ(開閉式)やタンパベイ・レイズは土地柄もあるかもしれないが、シーズン中何度も対戦相手として訪れているがいつも空席が多い印象があった。
数字を見ると、2014年シーズン総観客動員数でブルージェイズは30球団中17位、レイズは29位だった。そこからブルージェイズは好成績とともにファンはドームへ足を運ぶようになり、2015年シーズンは全体8位まで浮上した。一方でレイズは観客動員数で最下位となってしまった。チームの成績が向上すればファンはやってくるが、下位に沈んでしまうとドームを本拠地にするチームはそれだけファンを呼び寄せるのに苦労するのか...

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