「左に弱い」は過去の話。東條大樹が万能のセットアッパーへ飛躍を遂げた理由とは?

2022.6.10(金) 00:01 パ・リーグ インサイト 望月遼太
千葉ロッテマリーンズ・東條大樹投手(C)パーソル パ・リーグTV

前年から様変わりしたブルペン陣にあって、出色の安定感を発揮している

 リーグ最多タイの28試合登板、同2位の15ホールド。この数字からも、そのフル回転ぶりがうかがい知れよう。千葉ロッテの東條大樹投手が、開幕から抜群の安定感を発揮。佐々木千隼投手、唐川侑己投手、国吉佑樹投手といった昨季のセットアッパーたちが苦しむ中で、昨季は不振で5試合の登板に終わった男が、見事にその穴を埋めている。
 東條投手は右のサイドハンドという特性を生かし、長年にわたって右打者封じの役割を担ってきた。しかし、今季はそうした前提条件を覆すようなデータが残っている点も興味深いところだ。今回は、「年度別指標」「左右打者別成績」「結果球における球種割合」という3つの項目をもとに、プロ7年目を迎えた東條投手の進化に迫っていきたい。(※成績は6月8日の試合終了時点)

2018年以降は右打者封じとして、一軍で存在感を発揮してきた

 東條投手がこれまで記録してきた、年度別成績は下記の通り。

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