史上7人目の偉業となる、3年連続首位打者の達成なるか
現在のオリックスを語るにあたって、この男の存在は欠かすことのできないものだ。3番打者としてチームをけん引する吉田正尚選手は、直近2年続けて首位打者の座に輝いている。2シーズン連続での首位打者獲得は、2002年と2003年に2年続けて同タイトルを受賞した小笠原道大氏以来、実に19年ぶりの快挙となった。
2年連続の首位打者というだけでも久方ぶりの偉業だが、今季も首位打者を獲得して3年連続の戴冠となれば、2リーグ制導入以降では史上7人目という大記録となる。オリックスOBでもあるイチロー氏以来となる“長期政権”への挑戦だが、現在の吉田正選手には、それも可能と思わせるだけの実績と技術が備わっている。
今回は、吉田正選手のこれまでの経歴について紹介すると共に、「セイバーメトリクスで用いられる各種の指標」、「コース別打率」、「球種別打率」の3つの観点から、その打撃を分析。球界を代表する好打者に成長したバファローズの大黒柱について、データを基に掘り下げ、今季の活躍を占っていきたい。
故障を克服した3年目以降は、まさに安定感抜群の打撃を続けている
吉田正選手が記録してきた、年度別成績は下記の通り。