5月22日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武の一戦は、5対3で福岡ソフトバンクが勝利。その先発マウンドに上がり、5回無失点の好投で618日ぶりの白星を挙げた攝津投手は、ヒーローインタビューで思わず涙を流した。
壇上に上がった時からすでに目を潤ませていた攝津投手だったが、「苦しい中でつかみ取ったこの勝利を誰に届けたいか」という質問に思わず涙が溢れた。今日を迎えるまでの618日間、かつての沢村賞右腕には計り知れない苦悩があったことだろう。
2009年の入団直後から2年連続で70試合前後に登板し、先発転向後は5年連続2桁勝利を挙げて沢村賞にも輝くなど、献身的な姿勢で長くチームを支えてきた右腕。エースと呼ばれ、5度連続の開幕投手も務めたが、昨季はプロ入り以来初めて白星...