2021年はプロ野球全体で9件のトレードが行われ、11選手がパ・リーグ球団に移籍した。そこで球団ごとに昨季トレードで移籍してきた選手たちを紹介。移籍前後の働きを振り返りながら、今季を展望する。
セ・リーグ球団との効果的なトレードで戦力アップを果たした千葉ロッテ
千葉ロッテは6月中旬に立て続けにセ・リーグ球団との2件のトレードで2選手を獲得した。
まずは6月14日に有吉優樹投手との交換トレードで横浜DeNAから国吉佑樹投手が加入。移籍前までは防御率5点台と精彩を欠いていたが、トレードから2か月後の8月14日に移籍後初登板を果たすと、すぐさま勝ちパターンに定着した。状況によって最終回の重要な場面も任されるなど、首脳陣の信頼を勝ち取り、移籍後は25試合に登板して2勝0敗2セーブ17ホールド、防御率1.44の好成績。今季はシーズンを通して、昨季以上の活躍を見せられるかに期待がかかる。
そして国吉投手の獲得翌日、加藤翔平選手との交換トレードで中日から加藤匠馬選手の移籍。加入当時は捕手陣の離脱が相次いでいたこともあり、移籍直後の6月19日にシーズン初出場。堅実なディフェンス面を武器に、最終的には57試合に出場するなど、後半戦の正捕手として君臨した。一方、打撃面ではプロ初本塁打を含む2本塁打を放ったものの、シーズンを通じて打率0割台と苦しんだ。不動の正捕手に向けては、さらなる打力アップを目指したいところ。
東北楽天は手薄だった右の和製大砲とベテラン捕手を獲得
東北楽天は2月末と球宴前の7月上旬にそれぞれトレードを...
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