ありがとう、「キング・オブ・クローザー」。デニス・サファテの活躍を振り返る

2021.12.30(木) 07:30 パ・リーグ インサイト 望月遼太
福岡ソフトバンクホークス・サファテ投手(C)パーソル パ・リーグTV

年間54セーブの大記録を達成したレジェンドが、今季限りでユニフォームを脱ぐ

 2021年11月30日、福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手が今季限りでの現役引退を表明した。サファテ投手は広島、埼玉西武、福岡ソフトバンクの3球団でプレーし、通算234セーブを記録。それぞれNPB史上最多のシーズン54セーブ、NPB史上最長の43イニング連続奪三振、史上初の両リーグ30セーブといった、数々のNPB記録を打ち立てている。
 日本でのプロ生活は通算11年間だが、最後の3年間は故障の影響で登板がなく、実働は8シーズン。そのうち、実質上の最終年となった2018年がわずか6試合の登板だったことを踏まえると、約7年という期間で数々の記録を樹立したことになる。この事実からも、その活躍ぶりがいかに桁外れで、かつ非常に濃密なものかがわかるといえよう。
 今回は、そんなサファテ投手の活躍を回顧するとともに、「キング・オブ・クローザー」が残した数々の大記録について、実際の映像とともに振り返っていきたい。

通算250セーブの金字塔にもあとわずかに迫っていたが……

 まず、サファテ投手がNPBで記録した年度別成績について見ていきたい。

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