キャリア最多の110試合に出場。数字以上のインパクトを残した
敗色濃厚の状況から生まれた起死回生の本塁打は、見る人の印象にもより強く残るもの。岡大海選手はそんな本塁打を2021年だけで3本も放ち、そのたびにファンに大きな歓喜をもたらした。シーズン最終盤まで優勝争いを繰り広げた千葉ロッテにあって、試合そのものを大きく変えてみせた岡選手のバッティングは、とりわけ大きな価値を持つものだった。
今季の岡選手は代走や守備固めといった従来のスーパーサブ的な起用だけでなく、好調期にはスタメン出場の機会も増加。11盗塁を記録して盗塁成功率.916という走塁面に加え、外野守備でもたびたびファインプレーを披露。時には一塁手も務めるなど随所で持ち味を発揮し、キャリア最多の110試合に出場した。
その中でも先述した3本のホームランは、やはり今季の岡選手を語るうえでは外せない要素となっている。今回は、マリーンズファンの印象に強く残った3本塁打を詳細に振り返るとともに、これらの本塁打が生まれた理由についても、データをもとに紹介していきたい。
4月21日(対北海道日本ハム、逆転サヨナラ2ラン)
【劇的ヒロミ】マリーンズ・岡が大仕事『逆転サヨナラ2ランHR』でチームは6連勝!!
1点ビハインドの9回裏2死1塁、凡退すれば試合終了という場面で打席に入った岡選手。ファイターズの守護神・杉浦稔大投手が初球に投じたスライダーはインコースに抜け、岡選手は冷静に見送って1ボール0ストライク。変化球が構えた場所とは異なるコースに来たことを受け、捕手の清水優心選手は2球目に低めの速球...
続きを読む