「給料が上がって、なかなか言いづらい人たちに文句を言うのは僕の責任」
北海道日本ハムの栗山英樹監督が1日、札幌ドームで退任会見を行った。球団最長の10年間指揮を執り、日本シリーズ制覇と2度のリーグ優勝に導いた名将は「選手たちのことをよろしくお願いします」と何度も頭を下げた。ユニホームを脱いだ後も「文句を言うのは僕の責任」と選手を叱咤激励し続ける。
選手とはマネジャーを通して連絡することが多かったが、退任にあたり、中心選手とLINEでつなげてもらったという。「メッセージ、めっちゃ入れました。“ずっと文句言い続けるからな”って。だんだん試合に出て、給料が上がって、なかなか言いづらい人たちに文句を言うのは僕の責任。そのことだけは、どこにいようと、自分の使命としてやり続けます」とニヤリと笑った。
これまでも期待している選手ほど厳しい態度を取ってきた。エンゼルスの大谷翔平投手が北海道日本ハム在籍時には、活躍を問われると、頬を緩めることはあっても、褒めることはしない“ツンデレ”対応が定番だった。選手の潜在能力を信じているからこそ「まだまだこんなもんじゃない」とハッパをかけ...