初の球宴出場も果たした得点圏の鬼。データに見る、台湾の星・呉念庭の活躍の理由とは

2021.9.14(火) 07:00 パ・リーグ インサイト
埼玉西武ライオンズ・呉念庭選手(C)パーソル パ・リーグTV

プロ6年目にしてレギュラーの座をつかみ、オールスターにも初出場

 ついに主力の座をつかみつつある新鋭は、今や台湾球界の希望となりつつあるかもしれない。埼玉西武の呉念庭選手がプロ6年目にしてレギュラーに定着し、自身初のオールスターにも出場。持ち前のユーティリティ性を活かして故障者が続出するチームを支え、攻守にわたって大きな存在価値を示している。
 とりわけ、課題となっていた打撃面での成長は著しく、過去5年間で0本塁打に終わっていた呉選手が、今季は既に7本塁打を記録しているという点からも、パワーの向上が見て取れるところだ。
 今回は、そんな呉選手のこれまでの経歴に加え、指標やコース別打率といった数字をもとに、今季ブレイクを果たしている理由を分析。呉選手の野手としての長所をあらためて見ていくとともに、今後の活躍にも期待を寄せたい。(成績は9月13日時点)

2020年終盤の勢いを今季につなげ、チームの救世主的な存在に

 まずは、呉選手がこれまでに記録した年度別成績を紹介しよう。

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