プロ6年目にしてレギュラーの座をつかみ、オールスターにも初出場
ついに主力の座をつかみつつある新鋭は、今や台湾球界の希望となりつつあるかもしれない。埼玉西武の呉念庭選手がプロ6年目にしてレギュラーに定着し、自身初のオールスターにも出場。持ち前のユーティリティ性を活かして故障者が続出するチームを支え、攻守にわたって大きな存在価値を示している。
とりわけ、課題となっていた打撃面での成長は著しく、過去5年間で0本塁打に終わっていた呉選手が、今季は既に7本塁打を記録しているという点からも、パワーの向上が見て取れるところだ。
今回は、そんな呉選手のこれまでの経歴に加え、指標やコース別打率といった数字をもとに、今季ブレイクを果たしている理由を分析。呉選手の野手としての長所をあらためて見ていくとともに、今後の活躍にも期待を寄せたい。(成績は9月13日時点)
2020年終盤の勢いを今季につなげ、チームの救世主的な存在に
まずは、呉選手がこれまでに記録した年度別成績を紹介しよう。