プロ6年目・30歳のシーズン、4番を務めるまでに急成長
有名漫画になぞらえた「ラオウ」の愛称で親しまれる強打者が、いよいよ覚醒の時を迎えた。オリックスの杉本裕太郎選手が持ち前のパワーを生かした豪打を武器に、レギュラー定着。現在、リーグ3位タイとなる12本塁打を記録しており、6月11日の広島戦では、値千金の2点適時打を放ち好投の山本由伸投手を助け、連夜のお立ち台に。主砲として実に頼もしい活躍を見せている。
プロ6年目、30歳を迎えたシーズンでついに主力の座を掴んだ杉本選手だが、そのバッティングは昨季までと比べて、どのように変化しているのだろうか。今回は、そんな杉本選手の経歴や長所を紹介するとともに、これまでプロで記録した全本塁打の、投球コース・球種・打球方向といった要素を確認。具体的なデータをもとに、杉本選手の進化の理由に迫っていきたい。(成績は6月9日時点)
中嶋聡監督の昇格が、杉本選手にとっても大きな転機に
まず、杉本選手がこれまで一軍で残してきた各種の成績を見ていきたい。