パ・リーグ70年の歴史で3名のみの大記録。「3度目のMVP」を狙う柳田悠岐のすごさとは

2021.3.26(金) 11:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手(C)パーソル パ・リーグTV

2020年の柳田悠岐は主要な打撃成績全てでハイレベルな数字を記録

 2020年のパ・リーグで最優秀選手賞(MVP)に輝いたのは、福岡ソフトバンクの柳田悠岐選手だった。全120試合中119試合に出場し、安打がリーグ最多、打率がリーグ2位、本塁打、打点、出塁率はいずれもリーグ3位と、主要な打撃成績全てでハイレベルな数字を記録。チームのリーグ優勝、日本シリーズ4連覇の原動力となったこともあり、MVPの獲得は順当であったと言えるだろう。
 今季も同様の活躍が期待される柳田選手だが、2月に始まった春季キャンプでは、両アキレス腱のコンディション不良もあり、リハビリ組からのスタートとなった。しかし、フリー打撃やオープン戦では持ち前のフルスイングを見せており、出遅れの影響はさほど感じさせないところ。今季でプロ生活11年目を迎えたこともあり、調整の仕方も熟知している。開幕にはきっちり照準を合わせてきそうだ。
 抜群の打撃技術と勝負強さを備えた柳田選手にとって、2021年以降に自身3度目となるMVPを受賞する可能性は決して低くないだろう。NPBにおいて、通算3度以上にわたってMVPを受賞した経験を持つ選手は全部で8名のみ。また、2リーグ制が導入された1950年以降における、パ・リーグでの受賞に限定すると、野村克也氏、山田久志氏、イチロー氏の3名のみという、かなり希少な記録と...

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