防御率と奪三振とホールドの関係 データで見る投手分業制【前編】

2021.3.6(土) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
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 防御率は、投手の能力を語るうえで最もよく用いられる。留意すべき点はあるものの、一定の信頼が置ける指標であることは間違いない。奪三振数もまた、ただそれだけで投手の実力を測ることはできないながら、頻繫に言及されるポピュラーな指標である。
 そして防御率と奪三振数が、合わせて語られることは多くない。防御率の良い投手が奪三振能力に優れているとは限らず、逆も然り。しかし防御率と奪三振を同時に見ていくと、二つの数字には一定以上の相関関係が見られた。のみならず、近年常識となった投手分業制に関する時代の流れまでも垣間見える結果に。過去10年のパ・リーグから見ていきたい。
 下記は、2010年以降のパ・リーグで、防御率1位のチームを一覧にしたものだ。奪三振数も記載した。()内が同年の奪三振数のリーグ順位。

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