このシーズンオフ、菊池雄星投手はチームの後輩である佐野泰雄、佐藤勇両投手とともに初めて合同トレーニングを実施した。練習内容は今までと同じく基礎的なフィジカルトレーニングやキャッチボールが中心だったが、二人の存在は期待していた以上にいい刺激になったという。
「今まではトレーナーと1対1だったので張り合う相手がいなかったんです。でも、今回は二人がいてくれたおかげで、いろんなことを競い合ってやることができました。ピッチングなら負けないんですけど、あの二人走るの速いんですよ(笑)。そういう体力的な部分は若い二人に引っ張ってもらいました。先輩として恥ずかしくない練習をしないといけないなっていう思いもあって、結果的にすごく充実した自主トレができたと思います」
そんないい流れで迎えた南郷キャンプでも、コンディションは上々。キャンプ中は「ピッチングの基本的な動作の再現性を高める」というテーマを掲げて取り組んだ。監督室に呼ばれたのは第4クール、2月16日のこと。自身初の開幕投手に指名...