前日に接戦を落とした北海道日本ハムが、投打に“らしい”かたちを見せて今季初勝利を飾った。
勝敗の分岐点となったのは2対1でリードして迎えた5回表、栗山英樹監督の決断だった。先発の加藤貴之は4回まで80球を投げて被安打5、1失点。3回から高めに甘く入るボールが目立ってきたとはいえ、あと1イニング投げれば勝ち星のつく場面のなか、指揮官は迷いなく継投に入った。
マウンドに送ったのは、昨季チーム最多の65試合に登板した鉄腕右腕の玉井大翔だ。技巧派左腕の加藤の後を継いだ玉井は球威のある速球とフォーク、カットボールやシュートなど多彩な持ち球をうまく活かしてライオンズ打線に真っ向勝負を...