抑えが固定されたチームは強い? 直近5年のパ・リーグ各球団のセーブ数をさかのぼる

2020.5.2(土) 18:26 パ・リーグ インサイト 望月遼太
福岡ソフトバンク・森唯斗投手【撮影:丹羽海凪】

1人の投手をクローザーに固定できれば理想的だが

 リードした試合の終盤を締めくくる「クローザー」という役目は、僅差の試合で白星を勝ち取るためには重要なものとなる。各チームにとっては、年間を通じてクローザーを固定するかたちが取れれば理想的だ。だが、長いシーズンを戦ううえでは、怪我や不振といった想定外の事態が往々にして起こるもの。それゆえ、1人のクローザーのみでシーズンを戦い抜けるチームは、ほんの一握りにすぎない。
 1人の投手をクローザーに固定できる状況を作り出せれば、チームの試合運びが安定することにもつながる。逆に言えば、クローザーを固定しきれない状況であれば、試合終盤のやり繰りは自然と苦しくなってくるだろう。しかしながら、実際のケースを見ていくと、クローザーを固定できなくとも好成績を残したチームや、年間を通して守護神が活躍しながらチームは不振だったという例も、過去には存在していた。
 今回は、直近5年間のパ・リーグ各球団において各シーズンでセーブを記録した選手と、該当年のチーム成績・順位をそれぞれ紹介。各チームの守護神の移り変わりを確認するとともに、クローザーを固定できたか否かによって、チーム成績に差異が生じていたのかどうかを確認していく。

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