AクラスとBクラスの可能性は全くの五分? オープン戦の勝率.500チームのその後

2020.4.17(金) 18:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
千葉ロッテマリーンズ 石川歩投手(C)パーソル パ・リーグTV

北海道日本ハムと広島は勝率.500でオープン戦を終えたが、シーズンは果たして?

 3月15日、2020年におけるオープン戦の全日程が終了した。オープン戦は各チームの試合数が共通しているわけではなく、球団ごとにこなした試合数は異なるのが通例だ。そういった背景もあって、オープン戦を勝率.500で終えるチームの数は多くない。2010年から2019年までの10年間で、オープン戦で勝率.500だったチームは120チーム中10チーム。確率的には、10%にも満たないレアケースといえる。
 そんな中で、2020年のオープン戦では、北海道日本ハムと広島の2チームが勝率.500という成績を残した。複数チームがオープン戦で勝率.500という数字を残すのは、2013年以来実に7年ぶり。この数字からも、かなり珍しい事象だということがわかる。
 そこで、今回は2010年から2019年までの10年間における、オープン戦で勝率.500だったチームと同年のシーズン成績、そして、先述の条件に合致するチームが輩出したタイトルホルダーたちを紹介。各種の数字をまとめるとともに、そこから見えてきたものについて考察していきたい。

年によっても、チームによっても明暗が分かれる結果に

 まず、オープン戦で勝率.500だったチームが複数生まれた2011年と2013年について見ていきたい。各チームのオープン戦、ならびにレギュラーシーズンでの成績は...

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