この日唯一のパ・リーグの開催試合であり、オリックスの今季本拠地最終戦。オリックスの先発マウンドには、今季限りでの引退を表明した08年の新人王・小松投手が上がり、現役最後の登板を迎えた。
初回、救援陣も含めたオリックスの全選手が勢ぞろいで見守る中、小松投手が最後のマウンドへ。喜びも悲しみも味わった本拠地のマウンドで、1球ごとの感触を味わうように、ゆっくりと丁寧に投じていく。カウント2-2からの5球目を痛打され、安打を許してしまうが、最後はうっすらと涙を浮かべながらマウンドを後にし、球場全体から温かい拍手が送られる。
オリックスの2番手には金子千尋投手が告げられると、楽天は四球後の好機で4番・ウィーラー選手が適時打を放ち、幸先良く1点...