期待の表れ? 監督の現役時代と同じ背番号を背負う選手たち

2020.1.30(木) 07:00 パ・リーグ インサイト 吉田貴
東北楽天ゴールデンイーグルス・三木肇監督(C)PLM

 2020年のパ・リーグ6球団を率いる監督には、かつて現役として活躍した時代があった。人によっては「当たり前」と言えるかもしれないが、その現役時代を全てのファンが目撃しているとは限らない。かつての勇姿と今をつなげる要素、それは「背番号」ではないだろうか。もちろん、全ての監督が古巣を率いるわけではないが、こうした細かい部分に共通性を発見してみたい。なお、監督が現役時代に最も長い期間着用した背番号を中心に取り上げる。

【埼玉西武ライオンズ】辻発彦監督:背番号「5」

(1984~1995)
 1983年のドラフト2位で日本通運から西武に入団した辻監督。特にファンの印象に残っているのは、その卓越した二塁の守備力だろう。背番号5を背負った12年間のうち、8度(86、88~94)ものゴールデングラブ賞を獲得している。一方、打撃面でも1993年に首位打者と最高出塁率に輝いており、まさに常勝西武の中心選手だったと言える。監督としても就任3年間で2度のリーグ優勝を果たすなど、その貢献度は計り知れない。
 外崎修汰選手は2018年より背番号がそれまでの「44」から「5」へ変更。当時就任2年目だった辻監督が、かつての代名詞を任せる形になった。すると、2019年は自身初となるシーズン全試合出場を達成し、同じ二塁の定位置をがっちりとつかんだ。失策15と、二塁だけの守備力ではまだ監督には届かないが、外野手としての出場経験も豊富であり、内外野を守ることができる器用さを持つ。さらに、打撃面でも自己最多の26本塁打を放つなど大きく成長し、代名詞の「アップルパンチ」も定着させた。1995年から10年以上の時を超えて、背番号5を再び輝かせている。

【福岡ソフトバンクホークス】工藤公康監督:背番号「47」

(1982~1994西武時代、1997~1999ダイエー時代、2000~2006巨人時代、2007~200...

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