序盤苦しむも立て直し、5回で許した安打は川島選手のソロ弾のみ
オリックスのドラフト1位ルーキー田嶋大樹投手がプロ入り初登板初先発で初勝利をつかんだ。31日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク戦。初の公式戦マウンドに上がると、球数は要したものの、5回をわずか1安打1失点。味方打線の援護もあって初勝利をつかみ、ヒーローインタビューでは「すごく嬉しいのと、ホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。
立ち上がりは苦しんだ。「力が入り過ぎたところがあって空回りしました」。初回1死から川島選手に11球目を左翼ポール直撃のソロ本塁打とされ、先制点を与えた。その後も制球に苦しみ、初回に31球、2回も34球を投げた。ただ、このルーキー左腕が只者ではないのは、ここからだった。
「2回、3回といい感じで力が抜けてきた。変化球が浮いていたので、それを最低限にとどめるようにと投げました」。そのまま崩れることはなく、徐々に修正に成功。変化球の精度はイマイチだったものの、最速150キロを記録した力強い真っ直ぐで、福岡ソフトバンク打線をねじ伏せた。5回を投げて、安打は川島選手のソロの1本だけ。5回で球数は108球に上ったが、結果は目を見張る...