「内野安打」にまつわる、3つの分野をひも解く
ヒットが記録されるかどうかは、投手と打者の2人のみの勝負によって決まるわけではない。抜けるかと思われた打球が内野手の好守に阻まれたが、打者走者が俊足だったために内野安打をもぎ取った、というケースや、内野安打になるかもしれない打球で間一髪アウトになりヒットを損した、といったシーンは、野球を観戦するうえで少なからず印象に残るものだ。
また、俊足の打者がセーフティバントを用いて、能動的に内野安打を生み出そうとするケースもある。とはいえ、内野安打を多く記録できるかどうかは、基本的には打撃スタイルに影響されるもの。多くの盗塁を記録している選手であっても、内野安打の比率自体はそこまで多くない、というケースも、往々にして存在するものだ。
今回は、今季のパ・リーグにおける、「内野安打の本数」「安打数内における、内野安打の比率」「安打から内野安打を除いた数字を基にした打率」という、3つの分野におけるトップ10のランキングをそれぞれ紹介。なかなか表に出てくることの少ない、内野安打にまつわるさまざまな数字を、ひも解いていきたい。
俊足の選手が顔をそろえる中、盗塁数や成功率とも比較
まずは、今季のパ・リーグにおける内野安打数トップ10に入った選手の顔ぶれを紹介していきたい。参考までに、各選手の今季の盗塁、盗塁刺、盗塁成功率...
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