1試合だけで喜んではいられない。そんなヒーローインタビューだった。福岡ソフトバンク主将で4番の内川選手が11日、埼玉西武戦で17号3ランを含む2安打4打点の活躍。「うれしかったんですけどね。(自分自身に)もっと早く打てやという気持ちでした」。お立ち台では笑顔を“封印"するように試合を振り返った姿が印象的だった。この試合次第では北海道日本ハムにマジックが点灯する可能性があったが、それを阻止し、再び0.5差に詰め寄った。
2回2死1,2塁、高谷選手が中堅に適時打を放って先制すると、3回1死1,3塁、松田選手の左翼への適時打、吉村選手の犠飛など3得点を生み序盤で4点差とした。だが、内川選手はその間の2打席で凡退。「チャンスで回ってきて結果が出なかった」。歯がゆい思いを感じていた。
このところ下位チームに3連敗中と厳しい戦いを続けていた福岡ソフトバンク。中盤の6回、2点差。まだまだ油断できないという状況で、内川選手が期待に応えた。2死1,3塁から、右中間に3ランを放って一気に差を広げた。これには工藤監督も両手を挙げて驚きの表情。プレッシャーから一瞬、解放されたのか「よっしゃあ」と1塁ベースで笑顔...