9月23日、千葉ロッテ・福浦和也選手の引退セレモニーが開催される。地元・千葉県出身、千葉県の高校からマリーンズに入団して以降、一度も移籍を経験することなく野球人生を送ってきた、いわゆる再狭義のフランチャイズプレイヤーだ。球団史上最多の2234試合に出場し、生え抜きとしては球団3人目の2000本安打も達成。2005年と2010年の日本一にも主力として大きく貢献した、まさしく球団史に残る偉大な選手の一人だ。
今回は、そんな福浦選手の功績をたたえて、千葉ロッテ一筋26年の現役生活を送った福浦選手が長い現役生活を通じて見せてくれた名場面の数々を、あらためて振り返っていきたい。2010年までの活躍を紹介した前編に引き続いて、今回の記事では2011年以降に生まれた名シーンを紹介していきたい。
※前編(2010年以前)はこちら
延長11回に球団最多、通算12本目のサヨナラ打(2014年9月9日)
シーズン終盤を迎え、敗戦すれば最下位に転落する可能性もある中で迎えた一戦。試合は千葉ロッテ・涌井秀章投手が8回無失点という素晴らしい投球を見せ、マリーンズが1点リードを保ったまま9回表に。しかし、守護神の西野勇士投手が当時ルーキーだった森友哉選手に逆転2ランを浴びるまさかの展開に。一転して追い詰められた9回裏、今度は今江敏晃選手が埼玉西武のクローザー・高橋朋己投手から起死回生の同点ソロを放ち、試合はそのまま延長戦に突...
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