現在、パ・リーグ3位の千葉ロッテ。2016年以来のクライマックス・シリーズ進出を目指し、選手、ファンともに一丸となって終盤戦を戦っている。振り返れば2017年、2018年は80敗以上を喫し、選手もファンもかなり悔しい思いをしたのではないだろうか。井口資仁監督2年目の今季は、ここまで67勝66敗4分で3位と、CS進出圏内につけている。そんな千葉ロッテの魅力に迫っていきたい。
開幕スタメン落ちした荻野貴司、鈴木大地の1,2番コンビが躍動
今季の千葉ロッテの魅力を語るうえで外せないのは、荻野貴司選手、鈴木大地選手の“1,2番コンビ”だ。荻野貴選手は、自主トレから短いバットを使用していたが、オープン戦で打率.059と振るわず。鈴木選手は、今季から加入したレアード選手との三塁手のポジション争いに敗れ、2人は開幕戦ベンチスタートだった。
荻野選手は、「バットを去年と同じものに戻しました。ちょっとバットが出てこない感じがあったので、コンパクトにいくイメージです」と、開幕直後に自主トレから使っていた短いバットから、昨年までと同じ約85センチのバットを短く持つスタイルに変更。6月7日の巨人戦から7月4日のオリックス戦にかけて20試合連続安打を放つなど、前半戦をリーグトップの打率.330で終えた。
これまで毎年のように故障による離脱で悔しいシーズンを送ってきた。腰痛で登録抹消はあったものの、後半戦に入っても大きな故障がなく、プロ10年目で自身初の規定打席に到達。不動のリードオフマンとしてチームを引っ...