僅差でリードしている試合においてバトンをつないでいくセットアッパー、そして試合の最後を締めくくるクローザーといった投手たちは、リリーフにおけるいわば花形といえる存在だ。しかし、当然ながら彼らだけでは投手陣は成り立たない。6回以前や同点の場面で力投する中継ぎ投手や、大差がついた試合でイニングを消化する投手たちの存在も、長いシーズンを戦っていく上では決して欠かすことのできないものだ。
そこで、今回は試合途中から長いイニングを投げ、他の投手たちの負担を減らしてくれるロングリリーフを担当してきた投手たちを、各球団から1人ずつピックアップ。今季の成績を紹介するとともに、彼らの活躍ぶりについても触れていきたい。
ブライアン・ロドリゲス投手(北海道日本ハム)
今季成績:29試合 6勝4敗8ホールド1セーブ 70回 41奪三振 防御率2.96
昨季、来日1年目にして開幕投手に抜擢されたロドリゲス投手は、今季も開幕直後に先発として4試合に登板。4月24日には5回3失点で今季初白星を挙げたが、5月からは中継ぎに配置転換される。新たな役割を任された助っ人右腕は剛速球を武器に躍動し、5月の月間防御率1.35、6月の月間防御率2.93とリリーフ適性の高さを示した。6月にはホールドがつく重要な局面での登板も増え、6月14日の巨人戦では来日初セーブも記...