マリーンズの若き新監督が掲げる機動破壊野球

2018.2.10(土) 11:30 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ※球団提供

走るマリーンズ。新しくチームを率いることになった井口資仁監督が最初に掲げた具体的な方針だ。春季キャンプ前日の1月31日に行われたチームの全体ミーティング。全員で盗塁を増やしていく方針が伝えられた。
井口資仁監督からは選手全員で目指す具体的な数値として140盗塁を通達された。昨年はチームで78盗塁。倍近い、目標設定。140盗塁以上となれば、球団として87年の152盗塁以来、6度目となる。そもそも最近10年で二桁盗塁を記録したのは11年の101盗塁の1回だけだ。それでも指揮官は「ボクの本音では180盗塁かなと思っている」と言葉を続けた。ただ、あえてシーズン143試合で140盗塁。1試合1盗塁ペースという分かりやすい数値を最低目標数として掲げた。
「もっと足で攻めないといけない。今までのマリーンズに対して相手投手陣はほとんどノープレッシャー。投手は全神経をバッターボックスの打者に向けていた。それではダメ。ランナーがいるなら、そのランナーが投手の集中力を削ぐような動きをしないといけない。仕掛けをしないといけない。それで色々な可能性が生まれる。マリーンズは走者を出すと何かをやってくると思わせるだけで違う。投球がワンバウンドしたら走者は必ず次の塁へ向かうぐらいの気...

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