2017年は打率・出塁率十傑入り。オリックス4年目に臨む中島宏之選手の進化は続く

2018.1.20(土) 00:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太

心機一転を図った登録名変更から2年。かつて遊撃手として一世を風靡した男が、当時とは異なる立場で新たな自分を確立しつつある。オリックスの中島宏之内野手が、昨年、日本球界復帰後3年目のシーズンを終えた。埼玉西武時代ほどの派手さはなくとも、持ち前の柔軟なバッティングと勝負強さで、リーグ7位の打率.285を記録している。
兵庫県の伊丹北高校出身の中島選手。2000年ドラフトで西武(現・埼玉西武)から5位指名を受けると、松井稼頭央選手がメジャーリーグに挑戦した2004年にチャンスをつかむ。全133試合出場、144安打27本塁打90打点、打率.287という成績を残してチームの日本一に大きく貢献し、リーグを代表する「華のある」好打者として君臨した。
2012年オフに渡米。2014年のオフに日本球界に復帰してオリックスに入団したが、故障の影響もあって苦しい結果に終わってしまう。しかし、登録名を本名の「裕之」から「宏之」に変更した2016年が1つの転機となった。96試合の出場にとどまったが、夏場は打率3割超をマークし、最終的に91安打8本塁打47打点、打率.290という好成績。復活の兆しを見せる...

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