杜の都のエースから世界の奪三振王へ。史上わずか4人の4年連続奪三振王の足跡を辿る

2018.1.16(火) 00:00 パ・リーグ インサイト

昨年222三振を奪い、4年連続でパ・リーグ奪三振王に輝いた楽天の則本昂大投手。これは1993年の野茂英雄氏以来、24年ぶり4人目の快挙だった。そこでここでは、則本投手より以前にこの大記録を打ち立てた大投手に焦点を当て、その足跡を振り返っていきたい。
・江夏豊氏
「江夏の21球」で知られる江夏氏。記録にも記憶にも残る数々の名場面を生み出してきた大投手だが、1年目から6年連続でリーグ最多奪三振に輝いたこともそのうちのひとつだ。シーズン401奪三振というアンタッチャブルレコードを樹立したほか、史上唯一の延長戦ノーヒットノーランや、同じく史上唯一となるオールスターゲーム9者連続三振といった多くの伝説を打ち立てている。
病気のために長いイニングを投げられなくなり南海にトレードされると、野村克也監督の説得を受け、当時は一般的ではなかった中継ぎ専任投手へ転向。投手の分業制につながる「中継ぎ」のパイオニアとなった。以降は広島、日本ハムなどを渡り歩きながら活躍を続け、「優勝請負人」の異名を取る。西武で迎えた1984年、通算3000奪三振まであと13、史上初の通算200勝・200セーブ達成まであと7に迫りながら現...

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