現在の日本球界には、左の好打者が増えていると言われる。今季首位打者と最多安打の2冠に輝いた埼玉西武の秋山選手や、3年連続の最高出塁率をマークした柳田選手も左打者だ。各球団は、多くの場合俊足と卓越したバットコントロールを持つ彼らを抑えるため、要所で対左のスペシャリストを効果的に登板させてきた。そこでここでは、今季輝いた新顔の「左キラー」に注目していきたい。
・嘉弥真投手(福岡ソフトバンク)
対左成績:99被打数23被安打1被本塁打37奪三振 被打率.232
今季自己最多となる58試合に登板し、チームの2年ぶりとなる日本一に大きく貢献した。昨秋のキャンプからサイドスローへ転向したばかりだが、「ポスト森福」の期待以上の働きを見せ、層の厚い福岡ソフトバンクの中継ぎ陣においても、確固たる地位を築いている。投球の半分以上を占めるスライダーを内外に投げ分け、高い奪三振能...