12球団で千葉ロッテだけが2月1日に紅白戦を実施した。選手たちはこの日のために体を作り上げ、プレーをした。メッセージ通りに鍛えてきた選手たち。その動きに井口資仁監督は目を細めた。
「選手全員にMVPをあげたい。初日から紅白戦というのは今までになかったことだから難しかったと思うけど、よく調整をしてきてくれた。若い選手もアピールをしてくれた。それが競争となり、刺激となり、チームの底上げにつながる」
紅白戦後に行ったマスコミの記者会見でMVPを聞かれた指揮官はあえて「全員」と答えた。それほど選手たちの動きに満足をしていた。色々な関係者からの報告で知っていた。いつもは閑散としている一、二軍の球場にこのオフは多くの選手たちが姿を現していたことを。投手は肩を作り、野手はバットを振り込み、この日を迎えた。選手たちが見えないところで重ねた努力に対して素直に敬意を表した。
厳しい戦いを見据えた叱咤激励も「もっと貪欲で……」
指揮官は合格点を口にした中で、鬼軍曹はあえて苦言を呈することを忘れなかった。終了直後。鳥越裕介ヘッドコーチは走塁での意識を選手た...
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