【オリックス】平野佳寿、引退決断の背景「投手は走れないといけない」幕引きに超一流の流儀…初めて右太もも裏を痛め心境に変化

スポーツ報知

日米通算250セーブを達成した際のオリックス・平野佳寿

 オリックス・平野佳寿投手兼投手コーチ(42)が、今季限りで現役を引退することが8日、分かった。すでに意思を伝え、球団側も功労者の決断を尊重。最終的に了承され、きょう9日に発表する予定だ。23年にオリックスの選手として初の名球会入りを果たし、日米通算250セーブ200ホールドは前人未到の大記録。唯一無二の歩みをたどるレジェンド守護神がオリックスで18年、通算21年間のプロ野球生活に区切りをつける。

 平野は「走る」ことを大切にしてきた。今季から投手コーチを兼任し、若い投手陣にも伝えてきた。「投げることに関して衰えはあるし、誰もが通る道。僕もそれは感じています」と言ったのが数年前。ツーシームやカットボールを覚え、生きる道を探してきた。

 7月9日のファーム・リーグが、現時点で最後の登板。右太もも裏に違和感を訴えた時期と重なる。今までに経験したことのない感覚。肉離れだった。キャッチボールで右足がつり、ランニングにも大きな影響が出た。21年間で積み上げた経験と実績。1軍の舞台を夢見る後輩もレジェンドを尊敬し、背中を見ていた。

 「投手は走れないといけない」。原点ともいえる基礎練習を、手本となるべき自身ができなくなった事実。現役引退を決意するきっかけになった。「今まで一度も『抑えをやりたい』と言ったことはない」と求められた役目を、命がけで守ってきた自負と誇り。幕引きにも、超一流の流儀があった。(長田 亨)

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