
◆パ・リーグ 西武6―1楽天(7日・那覇)
沖縄の夜空に響く指笛の音色に迎えられた西武・平良海馬投手(26)が、一番星をつかんだ。5回4安打無失点で6勝目。1961年の初開催以来、38試合目の沖縄での公式戦。先発では延べ11人目(救援含め延べ20人目)で悲願の「沖縄出身投手の沖縄開催初勝利」を達成し、「チームも勝てましたし、全体的に良かったと思うので嬉しい」とはにかんだ。
先発では3年ぶり2度目となる凱旋登板で意地の粘投を見せた。5回2死満塁。宗山を137キロスプリットで空振り三振に斬ると、小さく跳びはねた。3回まではいずれも3者凡退。4回は2者連続の四球で2死一、二塁としたが、村林を空振り三振に仕留め「ゲームを作れてしっかり三振も奪えたので良かったかな」と息をついた。
異様な光景が広がった。西武のスタメン発表。「先発ピッチャーは…平良海馬」とコールされると、場内にひときわ大きな指笛が響き渡った。投球練習では1球目を投じるとどよめきと拍手。「いつもと違うし、より応援が近くに届く感じはあった」と県民の大歓声に背中を押された。
右腕の首元には、幸運を呼ぶ縁起物が光る。身に着けているのは「名前が海馬(かいま)なので買いました」という「タツノオトシゴ」のネックレス。天に向かって泳ぐ姿が龍に似ていることから上昇を祈願するモチーフとしても知られるパワーも借り、勝利を呼び込んだ。
地元出身右腕の好投でチームの連敗は6でストップし7月初白星。七夕の願いは「優勝できるようにみんなで頑張りたい」。19年以来の頂点へ、沖縄1勝で勢いづきたい。(大中 彩未)