【楽天】マエケン初勝利を支えた「帽子の7文字」と「You are Kenta Maeda」のメッセージ

スポーツ報知

汗をぬぐう前田健太。帽子のつばの裏には「KSKRKRS 18 You are Kenta Maeda」と書かれている(カメラ・太田 和樹)

◆パ・リーグ 楽天2―0西武(25日・楽天モバイル最強パーク宮城)

 楽天の前田健太投手が、7回3安打無失点の好投で、今季7登板目にして待望の初勝利を挙げた。NPBでは15年10月2日の中日戦(マツダ)以来、3919日ぶりとなる白星だった。

 今季最長7イニングで、同最多の114球を投げてわずか被安打3。大粒の汗をぬぐいながらの投球だったが、その帽子のツバには、マジックで「KSKRKRS 18 You are Kenta Maeda」の文字が記されていた。

 前田健は試合後「昔からずっと書いてますね」という「KSKRKRS」の7文字は、家族と愛犬のイニシャルを並べたものだと明かした。

 そして「You―」に関して水を向けられると「バレましたか、ほんとは言いたくなかったんだよな」と苦笑いしつつ、記憶をたどった。

 2020年から23年にかけて在籍したツインズ時代に恩のある投手コーチにもらった言葉だという。

 「ドジャースから移籍した時にもう一回先発投手として勝負するということで、ピッチングコーチからずっと試合前から声をかけられていた。『お前はケンタ・マエダだと、自信持て』と。ドジャース時代にリリーフになったりとか、悔しいこともあったんですけど、ツインズにいって『自分をもっと信じろ』と言ってもらって、サイ・ヤング(賞の投票で)2位の成績を納められた」。コロナ禍による短縮シーズンとなった20年、自分が何者かを思い出した右腕は、6勝1敗、防御率2・70の好成績を残した。

 大きな期待を背負って楽天に来たが、白星に縁がないままに開幕から約3か月が経過した。「勝てないんじゃないかなと疑い始めてしまっていた」。そのときに思い出したのが、何度も聞いたあの言葉だった。

 「自分を信じてあげようと思って、マウンドに上がるようにした。そこから本来の自分を取り戻すことができた」。甘く入ったら打たれるんじゃないかと疑心暗鬼になり、ボールが先行していた。捕手の求めたボールを投げるために、まずは自分の力とキャリアを信じることにした。イニングの始めに帽子を見て、胸に刻む。

 「ちょっとずつ前に進んできた感じがある」。投げるたびに、耳元であの声が聞こえてくる。

記事提供:スポーツ報知(別ウィンドウで開く)

特集
パ・リーグ.com ニュース

【楽天】マエケン初勝利を支えた「帽子の7文字」と「You are Kenta Maeda」のメッセージ