
オリックスのドラフト1位・麦谷(富士大)が、古巣への恩返しを果たしてプロの第一歩を踏み出す。小、中学時代は楽天の下部組織に所属し、休日はKスタ宮城(当時)の年間シートで観戦した左打者。28日の楽天との開幕戦(京セラD)を前に「小さい頃にスタンドで見た選手と戦えるのは本当に光栄。そういう気持ちを常に忘れず、どん欲にやりたい」と覚悟を決めた。
オープン戦では快打を連発し、打率2割6分1厘でフィニッシュ。11日の中日戦(バンテリンD)では、開幕投手の高橋宏から2本の二塁打を放ち、大器の片りんを見せつけた。50メートル走5秒85の快足は、昨季リーグワーストの盗塁数61にとどまったチームの泣きどころ解消に、うってつけだ。岸田監督は「当然(可能性は)ゼロじゃない」といきなりの先発起用も示唆した。
開幕1軍メンバーで公示されたこの日、京セラDでフリー打撃など調整。「チームの勝利に貢献するのが一番。個人としては早くヒットを打ちたい」と目をギラつかせた。(南部 俊太)
〇…オープン戦最下位から逆襲を目指す岸田監督が、開幕・楽天戦を前に「何があっても諦めることなく、チーム一丸で頑張っていく」と決意表明した。同じ就任1年目の三木監督率いる相手を「やっぱり機動力」と警戒。開幕1軍から新助っ人・ディアスを外したが「絶対にやってもらわないと困る選手。日本の投手の球とか配球、ストライクゾーンをもう少し(2軍で)見てもいいのかな」と説明した。新指揮官のV奪回への戦いが始まる。
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