
オリックス・若月健矢捕手が8日、大阪・舞洲の球団施設で契約交渉に臨み、5000万円増の年俸1億8000万円でサインした(金額は推定)。2023年オフに結んだ、年俸変動制の複数年契約が来季も継続。「しっかり評価していただけた。すごくチームを引っ張ってくれたという言葉をいただきました」と笑顔を見せた。
若月はけがに強く、強肩を生かした高い守備力に定評。プロ12年目の今季は同じ1995年生まれの森との競争に勝ち、99試合で先発マスクをかぶった。シーズン全体でも121試合に出場し、打率2割7分2厘、6本塁打、31打点。3月28日の開幕戦・楽天戦(京セラドーム大阪)を含め、球団タイ記録となるシーズン3度のサヨナラ打を放った。
キャリア初のシーズン100安打もマークした女房役。「本当にできすぎだと思うけど、この成績ができすぎだと思ってしまったらそこまでの成長。さらなる高みを目指していきたい気持ちに改めてなった」と総括した。
今季からは2度目の選手会長も務めており、球団側には「湿気対策」を要望。「ドーム球場だし、舞洲は海が近いので。どうしても道具が湿気たりとか…。そういうところを改善してほしい」と、将来的な乾燥室などの設置を求めた。
11月の侍ジャパン強化試合・韓国戦(東京ドーム)にも出場し、来年3月のWBCでは正捕手争いに加わる可能性も高い。同じく出場の可能性があるドジャース・山本とはオリックス時代の21年から3年連続で最優秀バッテリー賞を受賞し、2度のノーヒットノーランにも貢献。「選ばれるものだと思って準備していきたい。本当に想像を超えるような経験になると思うので、もし選んで頂けるならすごく楽しみ」と目を輝かせた。
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