【楽天】「負けてしまったけど、伝わった」塩川監督代行がナインに求める「姿勢」

スポーツ報知

5回終了後、選手の交代を告げる塩川監督代行(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 2026 楽天0―7巨人(10日・楽天モバイル最強パーク宮城)

 楽天の塩川監督代行は初陣を飾れなかった。10日の午前1時に三木監督の休養が発表されてから約20時間後、完封負け。今季59試合目で早くも自力優勝が消滅した。投打で精彩を欠いての5連敗。試合後、同監督代行は「もがいて、もがいて本当に打破しないとズルズルいってしまう。起きてしまったことは受け止めて、これを糧にしないといけない」と語気を強めた。

 激震が走った中での試合だった。4月中旬までは首位を争うも、急失速。主力として期待された助っ人・ボイトの不調や、正遊撃手の宗山の離脱なども響いた。5月以降はコーチを配置転換し、てこ入れしたが、思うような結果は得られなかった。今季ワーストの借金15となった9日の巨人戦後に三木監督と森井球団社長らが協議。双方が合意し、指揮官の休養が電撃的に決まった。交流戦途中での決断。森井社長は「監督だけの責任ではない。1年間走り切らせてあげられなかったのは私の責任。前向きに動かしていく中で1つ目の決断」と説明した。

 チームが揺れる状況で代行監督として率いることになったのはチームを支えてきた塩川ヘッド。18年からは1軍に加え、2軍のコーチも歴任し、ナインの性格を熟知している。この日は先発した古謝がコンディションの問題で1回で緊急降板。守備のミスも相次いだ。誤算続きだったが、ベンチから声を張り上げ鼓舞し続けた。「戦う姿勢」を第一に求める新指揮官は「負けてしまったけど、そこ(戦う姿勢)に関しては伝わった」と光明を見いだした。

 球団として監督代行で戦うのは22年、石井一久監督に代わって指揮した真喜志康永ヘッド以来4年ぶり5人目。今季中は同監督代行に託す方針かどうか問われた森井球団社長は「それはあくまで代行。今の段階で先のことは言わずに、まずは代行に全力で務めていただく」と語るにとどめた。シーズンは残り84試合。「明確に前に向かえる対策をみんなで練ってシンプルに選手に伝えていく」と塩川監督代行。苦境を一丸となって乗り越える。(宮内 孝太)

 ◆塩川 達也(しおかわ・たつや)1983年3月15日、神戸市生まれ。43歳。神戸国際大付を経て東北福祉大に進学。2004年ドラフト5巡目で楽天に入団。通算263試合に出場し打率1割9分9厘、1本塁打、13打点、16盗塁。11年限りで現役引退。18年からは1、2軍のコーチを歴任。昨季は1軍内野守備走塁コーチを務め、今季からヘッドコーチに。

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