「あくまで僕の変化球」日本ハム・北山亘基がメディアに異例のお願い 21年ドラフト8位から侍ジャパンへ

スポーツ報知

練習をこなす北山亘基(カメラ・朝田 秀司)

 「侍語る」第13回は自身初のWBC出場となる日本ハム・北山亘基投手(26)。昨季はキャリアハイの9勝を挙げ、リーグ2位の防御率1・63をマークし、日の丸のユニホームに袖を通した。21年のドラフト8位入団からの“成り上がり侍”が大舞台への思いを語った。また向上心の高い右腕ならではの、あるお願いも明かした。(取材・構成=川上 晴輝)

 初の大舞台へ北の剛腕が日の丸を背負う並々ならぬ覚悟を口にした。

 「試合前には国歌斉唱がありますし、あの瞬間は、今まで日本のために頑張ってきた方々のおかげで、こうして平和に野球ができていることをしみじみ感じます。応援してくださる国民の方の活力になれるように頑張りたいです」

 メンバー発表前から、万全の準備を進めてきた。昨季10月のシーズン終了後からWBC球に順応するため、NPB球は一度も握らなかった。

 「幼い時からテレビで見ていた大会ですし、胸を張ってマウンドに立てるような準備は継続してきました。おじけづいたり、後ろめたさが出るような過ごし方は一切してきていないです。これまでの学びを全て注ぎ込みたいと思います」

 21年のドラフトでは支配下全体、77人中76番目の“ブービー”指名。プロ4年目の昨季はキャリアハイの9勝をマークした。“成り上がり侍”としてのプライドをのぞかせた。

 「当時は悔しい気持ちもありました。下克上したいという気持ちでプロの世界に入っていますし、まだまだ始まったばかりです。チャンスはいつ来るか分からないですけど、絶対にチャンスがゼロな人なんていない。1回、2回のチャンスをつかむための準備を大事にやり続けたい」

 侍合宿ではアドバイザーを務めるダルビッシュに積極的に教えを受けていたのが印象的だ。変化球の指導で“ダルカーブ”や“ダルツーシーム”などの見出しが目立つが、飽くなき探究心を持つ右腕らしいメディアへのお願いがある。

 「そういう見出しが立つのは自分はあまり好きではないです。もちろん教えていただいていることはありがたいですし、記者の方々の気持ちも分かります。でも、あくまで僕の変化球です。僕がもっとすごい選手になって、『北山亘基』と書いたらどんな記事でも読んでもらえるような選手になるので、それまでは見出しは控えめにお願いします(笑)」

 24年のプレミア12では先発、中継ぎ問わずフル回転。4登板で1勝、防御率3・86をマークし、井端監督からも高評価を受けた。

 「いろんなポジションで使っていただいて、どこでもいけるアピールはできたと思います。最後2位で終わったのはすごく悔しかったので、その借りを返したい。WBCはもう一段階スケールの大きい大会なので、自分が持っているもの以上の力を出せるんじゃないかなと、新しい自分の姿にワクワクしながら頑張りたいと思います」

 夢に見た最高峰で「北山亘基」の名を世界に知らしめる。

 ◆北山 亘基(きたやま・こうき)1999年4月10日、京都府生まれ。26歳。京都成章では3年夏にエースとして甲子園出場。京産大から2021年ドラフト8位で日本ハム入団。24年プレミア12で侍ジャパン入り。今季年俸は9500万円(推定)。182センチ、86キロ。右投右打。既婚。

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

「あくまで僕の変化球」日本ハム・北山亘基がメディアに異例のお願い 21年ドラフト8位から侍ジャパンへ