【優勝会見全文】小久保裕紀監督「悪い方の予想が全く当たらなかった」3連覇の今季を総括

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福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV

 9月17日、福岡ソフトバンクが2026年のパーソル パ・リーグ優勝を決め、球団60年ぶりの3連覇を果たした。試合後には記者会見が行われ、小久保裕紀監督、栗原陵矢選手会長、大津亮介投手、正木智也選手が登壇した。小久保監督の一問一答は以下の通り。

「関西には縁がある」大阪で2年ぶりの胴上げ、小久保監督が今季を総括

ーー3連覇達成。率直な感想は

「率直な感想は、ここ大阪で決まるとは予想してなかったですね。多分みなさんもしてなかったと思うんで、バタバタの準備だと思うんですけど。9連勝で来ましたけど、2位が負けない限りは優勝がなかったわけですから。本当に関西には縁があるなという風に感じています」

ーー2年ぶりの京セラドーム大阪での胴上げ。胴上げされている時の心境

「ビジターでの胴上げだなと思いながら、みなさんに胴上げしていただきました。マジックが出た時から、ここまで減らしていく道のりが非常にタフな道のりで。9月に入っての8試合、ここがポイントだなと思ったところを、上手く切り抜けられたと言いますか。勝ち越すことができて、それがこの勢いに乗れた要因だったなと思います」

ーー福岡にホークスが本拠地を移してからの3連覇は初。60年ぶりでホークスの歴史にまた新たな偉業が加わった

「そこに挑戦できるのは、我々しかいないというところでキャンプからスタートしたので。本当にこの長いホークスの歴史の中に新たな1ページを刻み込むことができて、非常に光栄に思います」

ーー一昨年の独走、そして昨年はゴールデンウィークからのV字回復。今年と比べるとまた味が違うようにも思うが、今年の優勝の味は

「それぞれにいろんな思い出がありますし。今年の優勝インタビューでも言いましたけども、交流戦前の北海道日本ハム戦ですね。そこが結構ポイントだったなという風に思うんです。

あの時にホークスに流れが一気に来たような。それまでは勝った負けたの繰り返しだったんですけども。それから2勝1敗ペースで貯金を積み重ねることができたんで。王貞治さんのLEGACY DAYの見えない後押しみたいなものも感じながら戦えましたね」

ーー潮目が変わってからの勢いはほぼ衰えず。どんな手応えで指揮を執っていた

「初戦勝ったらとにかく勝ち越しで、勝ち越してもできれば3連勝という、その繰り返しでずっとカード別で戦ってきた。久しぶりに負け越したのも、交流戦のヤクルト戦以来の17カードぶりぐらいでしたかね。そこでしっかり首位というところまで登り詰めることができたので選手たちの頑張りが非常に良かったなという風に思います」

ーーシーズン折り返しの時には出だしの2カ月間はむしろ昨年よりも苦しかったと言っていた。今振り返れば

「やっぱり野手のけが人がほとんど出なくて。打線はいい状態で来てたんですけど。なかなか先発ピッチャーがゲームをつくれない試合っていうのが結構あったので。なかなかチームとして落ち着いて戦っていくっていうことができなかったんですけど。交流戦に入ったぐらいから、徐々に先発ピッチャー陣が安定して。

前田悠伍とか上茶谷(大河)も中継ぎで入ってたんですけど、途中から先発に回って。ここにいる大津亮介もひとり立ちして、2桁勝ちましたし。今日の松本晴も11勝目っていうことで。昨年にない選手たちの台頭が、やっぱりここまで優勝に導いたと言いますか、優勝の要因だったなと思いますね」

ーー昨季最後までしのぎを削ったライバルのファイターズとのゲーム。開幕で3連勝し最後まで圧倒。何が要因だったか

「選手たちも同じこと感じてると思うんですけど、結果は結構開いたんですけど、内容的にはもうどっちに転んでもわからない、やってて強いなっていうのを本当に感じてたんですね。終わったらこれだけの差がありましたけども、一戦一戦振り返ると、楽な戦いの方が少なかったなという風に思いますね」

投手陣ではリリーフを高評価。5月に獲得の山本祐大も「良いトレードになった」

ーー先発ローテーションを組むのに形が定まらないという時期が続いていた。そんななか、優勝を勝ち取れた要因は

「チャンスをもらった選手たちがしっかり結果を出すことによって、次の週も登板できるというなかで、着実に成長してきたなという風に感じました。昨年との大きな違いは、3週間ぐらいまで大体ローテーション組むんですが、今年に限っては夏を過ぎても1週間後をやって決められるというローテでやってきました。

それでも、中継ぎ陣がしっかりオスナの7回もそうでしたし、松本裕樹、杉山一樹っていうところにつなげばなんとか勝ち切れるという形が万全だったのも一つ要因だと思います」

ーー今季はリリーフ陣に相当な評価をしているか

「そうですね。津森(宥紀)も最近ちょっとね、ヘバり気味ですけども、途中非常に津森らしいボールも投げてましたしね。あと鈴木豪太がルーキーとは思えないような落ち着きで、非常に安定したピッチング。最初はロングでずっと使ってたんですけど、もう今は勝ちパターンの一角として喰い込んでくるぐらいの結果を残してますね」

ーー5月にベイスターズから山本祐大選手を獲得。ピッチャー陣に大きな良い影響を与えた

「山本祐大は数年前から非常にマークしていた選手だったんで、それが横浜さんと上手くかみ合ったという報告をいただいたので。それで本当に両チームにとって良いトレードになったんじゃないかなという風に思いますね」

ーー山本祐選手によって引き出されたピッチャーもいたか

「海野隆司も、山本が骨折して離脱した時に活躍してくれましたし、海野1人というよりも、そこに山本という打てるキャッチャーが加わったことによって、より一層厚みが出たのは間違いないですね」

1番・正木智也、4番・栗原陵矢……「軸があるオーダーを組めた」

ーー攻撃では栗原陵矢選手、そして近藤健介選手と、チーム内で2人が打撃のタイトルを争うかのように打線を引っ張っていた

「チーム内にライバルがいるのは本当に相乗効果が生まれますので。一時期近藤がホームラン量産した時に、栗原が近藤の前打たせてくれって言ってきたんですけど、長谷川コーチが却下したみたいですけど。後ろでしっかりやりなさいということで。

やっぱりそれも慣れてくると連続ホームランとか近藤のあとでもしっかり結果を残せる、これもひとつの成長という風に感じましたので。まだシーズン終わってないので、まだまだ数字を積み重ねて欲しいと思ってます」

ーー正木智也選手が5月から一軍に戻ってきて、2試合目から1番。定着したのも大きい要素

「あの時は長谷川コーチの提案もありましたけど、野手コーチ、他のコーチたちも、全員一致で明日から左が続くっていうこともあったと思うんですけど、正木がいいんじゃないかって話になったんですね。

一軍に上がってきたその日に、1発目のプレーでライトフライ落としたので、たぶん打つ方に気が回らなくて。必死に食らいついた結果が、この結果につながってきてるんじゃないかなという風に思います」

ーー1番打者としての先頭打者ホームランの記録もつくった。新しい1番の形ができたという意味でもファンのみなさんも楽しんだ

「ファンもそうでしょうし、相手チームのバッテリーからすると、やっぱり1番に間違ったらホームランがある打者がいるのは、やはり脅威だなという風に思います。今年に関しては(正木選手の)1番、途中から栗原の4番も、常にそこは動かさないというような軸があるオーダーを組めたのもひとつ、勝ち切った要因だと思いますね」

ーー1番からもう5番まではほぼ変わらずにオーダーを組めた

「周東(佑京)の怪我が最後ありましたけども、そこまでほぼ5番は固定で。柳田(悠岐)は途中小さいケガはありましたが、38歳、最年長で年間通して久しぶりの規定打席にも到達して。栗原や、正木、若い選手にも自分があの年齢になってもあれだけのパフォーマンス出せるのか、みたいな目標になったのではと思いますね」

ーー守備、走塁面でも他を圧倒してホークスは1段も2段も上のチームだというのを証明できたシーンはたくさんあった

「走塁に関しては、ホークスの伝統でもあり武器だという風に感じてます。中堅・ベテラン選手が率先して、次の塁を狙う走塁というのを常に怠らないというのもホークスのひとつの武器ですから。年間通して、どんな場面でもやってくれたことに感謝してますね」

3連覇の今季は「悪い方の予想が全く当たらなかった」

ーーシーズン全体を振り返ると色んな要素が結集しての3連覇。監督がまとめるとどんな優勝だったか

「最悪を想定しながらゲーム運びと年間のプランを考えるんですけど、僕の悪い方の予想が全く当たらなかったというシーズンでした。選手たちがしっかりやってくれましたし、あとはやはり優秀なコーチ陣、選手たちがパフォーマンスが高い状態で試合に出られるようにサポートしてくれたスタッフたち、全員の結集した力がこの優勝に導いてくれたと思います」

ーー新しいパーソル CS パのルールもあり、2位にすでに11ゲームの差がついた。残りの11試合どんな戦いを見せていきたいか

「(CSの新ルールは)昨年までと1番違うところ。(元々)個々の選手の状態を上げてもらうというのが優先順位の1番目に来たのが、2位との10ゲーム差というのは置いておかないといけない。その次にクライマックスシリーズの体調優先、その次に個人タイトルを考慮してということになると思います。残り11試合ありますけど、昨年まで若い選手たちにチャンスをっていうのもやっていたんですが、これからコーチ陣と話したいなと思います」

記事提供:パ・リーグ インサイト

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