ロッテ・毛利海大「思っていたのとは違うというか」…「甘くないなと感じました」プロの厳しさを知りファームで課題を持って取り組む

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ロッテ・毛利海大(撮影=岩下雄太)
ロッテ・毛利海大(撮影=岩下雄太)

 「全然思っていたのとは違うというか、開幕戦で勝ってからなかなか勝てないというのがありますし、全然甘くないなと感じました」

 ロッテのドラフト2位・毛利海大(明治大)は、プロの厳しさを痛感した。

 昨年12月に行われた新入団選手発表会で“新人王”を目標に掲げ、1月の新人合同自主トレ、2月の都城春季キャンプ、練習試合・オープン戦でアピールし、3月21日に開幕投手が内定した。

 3月27日の西武との開幕戦、「めちゃくちゃ緊張しました。開幕も初登板も一気に2つ出来た事は誰もができることではないと思いますし、その中で5回無失点でいけたのは良かったです」と5回4安打無失点に抑え、開幕戦でプロ初登板・初勝利の快挙を成し遂げた。

 最高のデビューを飾り、続く4月3日のソフトバンク戦で7回5安打2失点、4月15日の日本ハム戦、4月22日のオリックス戦は悔しいマウンドになったが、5月3日の西武戦で、7回6安打無失点に抑え、2勝目を手にした。順調な滑り出しを見せた毛利だったが、この登板を最後に白星がなく、6月10日の中日戦で3回10失点で3敗目を喫した後、二軍落ちとなった。

 プロの世界が甘くないと感じた部分について、まずは体調面を挙げる。「大学は春、秋、長くて2ヶ月。トントンと試合があってという感じで、しかも土日だけ。プロは毎日やっていて、週6、中6日、自分はたまに空けてもらったりしていましたけど、その間で回復させる力もすごく大事だなというのを感じています」

 次に挙げたのが打者のレベル。「バッターのレベルが大学時代と全然違う。気を抜く場面が全然ない。ずっと集中しているというところで、自分を追い詰めてじゃないですけど、新人だからとよく言われますが、“もっと思い切っていけよ!”と首脳陣の方によく言われています。あまり、新人、新人と言われるのは好きではないんですけど、そこは1年目なので、色々試してそこでいいものを見つけていかないといけないのかなと思います」

 反省の言葉を並べるが、5月3日の西武戦、5-0の4回先頭の岸潤一郎に1ボールから投じた2球目のインコース140キロ見逃しを奪ったストレート、5月20日の西武戦、1-1の3回一死二塁でカナリオを1ボール2ストライクから空振り三振を奪った4球目の144キロストレート、6月3日のヤクルト戦、0-0の4回先頭の松下歩叶に投じた初球のインコース139キロストレートなど、開幕から“右打者のインコース”に力強いストレートを投げ込む。

 「(右打者のインコースに)投げられてはいるんですけど、そこが少しズレてボールになったりとか、自分を苦しめて甘くなったのが打たれている。若いカウント、ストライク先行の中でバッターを追い込んでいくじゃないですけど、そういうイメージでいかないと、ここ数試合は自分を苦しめているピッチングになっている。もっとファウルだったり、コントロールですよね。プロではストライクゾーンも一気に狭くなったりしているので、そこに慣れることかなと思います」

 変化球も6月3日のヤクルト戦、0-0の5回二死一塁でオスナに粘られながらも、3ボール2ストライクから空振り三振を奪った9球目の133キロツーシームがよかった。

 「いいところもあります。ただ、三振を取ったボールが甘く入ったりすると、一発で仕留められる。そういうところの精度は今、ここにいるファームにいる期間で高めて一軍で呼ばれた時はしっかり発揮して、上がった時にはこっちに落ちてこないようにしたいと思います」

 一軍の先発ローテーションで投げたことで課題が明確に見えた。「やっぱりコントロールですかね。真っ直ぐのコントロール、変化球のコントロール、自分は豪速球ピッチャーではないので、力強い真っ直ぐでズドンと押せるわけではない。細かいコントロールを詰めていって、自分のピッチングを今やっているところです」。一軍で過ごした時間、現在課題を持ってファームに取り組む時間は決して無駄ではない。毛利海大がこの先プロ野球選手として、大きく飛躍するための大事な助走期間なのだ。課題と向き合い、さらなる高みを目指していく。

取材・文=岩下雄太

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