
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 阪神0―4日本ハム(26日・甲子園)
日本ハムが敵地・甲子園で阪神を下し、連敗を3でストップ。新庄剛志監督(54)は栗山CBO以来、球団7人目となる通算300勝を、思い入れもある甲子園で達成した。先発の伊藤大海投手(28)は9回7安打13奪三振で今季初完封。リーグ単独トップの6勝目をマークした。
日本ハム・伊藤は右手でグラブをたたき絶叫した。4―0の9回2死満塁。小幡を150キロ直球で空振り三振に斬ると人さし指を突き上げた。古巣・甲子園で球団7人目の通算300勝を達成した新庄監督は「甲子園で(達成)できたのはうれしい。うれしいけど、300勝はトップじゃないからね」。記念球は受け取らず「もらってたら間違いなくスタンドに投げちゃう」と、自身の成績に無関心なボスらしく笑い飛ばした。
試合前のゲキがエースを奮起させた。「内容は言えないけど、大海くんを叱り倒して」と、先発の伊藤を試合前にベンチ裏に呼び出し、説教した。「やってもらわないといけない選手にしか言わない。3年間で一番言い続けたんじゃないかな」と、22年の就任1年目から勝利数に最も貢献した右腕にカツを入れた。
伊藤は今季最多130球を投げ切り無四死球で今季初完封。13奪三振でリーグ単独トップの6勝目をマークした。「ちょっとハプニングが…」と想定外の事態があったことも明かした上で「きょうは完封しないと許されないなと。それのおかげでいいピッチングができた。ホッとしています」。苦楽をともにした指揮官のゲキに応え最後までマウンドを守り抜いた。
自らが指揮を執った試合で50勝目をマークした右腕に対して指揮官は「この結果、許す」と笑顔。昨季は11勝7敗と勝ち越した交流戦。その初戦で“節目の白星”を飾り「交流戦は別のイベントっていうか。最初の1勝を取れたのは『さあ乗っていくぞ』って気持ちになりましたね」。得意の交流戦で、リーグ4位から巻き返していく。(川上 晴輝)
◆新庄監督300勝の歩み
▽22年=58勝77敗3分(欠場5試合を除く=6位) 「トライアウト」と位置づけた1年目は、けが人以外の支配下68人全員を1軍で起用。首位と16・5ゲーム差で最下位に終わる。
▽23年=60勝82敗1分(6位) エスコン元年。7月に39年ぶりの13連敗を喫し、2年連続の最下位。
▽24年=75勝60敗8分(2位) パ・リーグ5球団に5割以上をマークし、5年ぶりのAクラスとなる2位に躍進。
▽25年=83勝57敗3分(2位) 5月上旬から首位を守り、16年ぶりに前半戦を首位で折り返すも、7月31日にソフトバンクに首位を明け渡し、最後まで逆転できず。球団歴代2位タイの83勝を記録したが4・5差でリーグVを逃した。
【記録メモ】 伊藤(日)が阪神相手に9回を被安打7、四死球0、13奪三振で完封勝利。球団で無四死球完封&2ケタ奪三振は伊藤自身が10奪三振で無四死球完封した24年9月10日西武戦(エスコン)以来2年ぶり。球団で無四死球完封&2ケタ奪三振を2度は初。