最速159キロのロッテ・大谷輝龍「元々150キロ以上投げられたので、今年中には持っていきたい」

ベースボールキング

ロッテ・大谷輝龍[撮影=岩下雄太]
ロッテ・大谷輝龍[撮影=岩下雄太]

 ロッテの大谷輝龍は、昨年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、一、二軍登板がなかったが、今季は6月の二軍戦で公式戦復帰登板を果たし、ここまで二軍戦で4試合に登板している。

 23年ドラフト2位でロッテに入団した大谷は、24年10月3日にプロ入り後初昇格を果たし、同日の日本ハム戦にプロ初登板。「緊張はしましたし、不安もある中で上がったんですけど、ランナーを出してから落ち着いて投げられたので良かったかなと思います」。先頭の水野達稀にレフト前に運ばれるも、水谷瞬を152キロのストレートで見逃し三振、続く浅間大基を130キロのフォークで空振り三振、最後は清宮幸太郎を140キロフォークで空振り三振。「しっかりストレートでファウルも取れましたし、フォークで空振りが取れたので、結果的には良かったと思います」と、圧巻の三者連続三振デビューだった。

 「来年(2025年)はシーズン始まってから開幕一軍で行けるように、完成度の高いピッチャーになるような練習をこのシーズンオフはやっていきたいと思います」と、シーズン終了後にはオーストラリアウインターリーグに参戦。

 2年目は開幕前の3月19日に『右肘内側側副靱帯再建術』を受けた。「試合を見ていたら、ウズウズしちゃってどうしても投げたい気持ちが強くなったので、早く治したいと言う気持ちばかりでしたね」と、一、二軍の登板はなし。

 昨年12月10日の契約更改交渉の記者会見時点でキャッチボールができるまで回復し、「順調にはきているので、自分のプランとかもあるので、それ通りにやれているかなと思います」と明かした。

 1月の自主トレ期間中は、ロッテ浦和球場でキャッチボールする姿があった。6月16日の取材で大谷はその後も、「ずっと順調にいって復帰のタイミングもプラン通りだったかなと思います」と、予定通りにリハビリを消化し復帰登板にこぎつけた。

 「とりあえず1イニング投げ切れたことだけでも、良かったかなと思います」と、6月6日のヤクルト二軍戦で、右肘のトミー・ジョン手術明け二軍公式戦復帰後初登板を果たす。

 同日のヤクルト二軍戦、4-1の7回に登板した大谷は、先頭の中川拓真に1ボールから2球目の145キロストレートをレフト前に運ばれるも、続く澤井廉を144キロのストレートで三邪飛、矢野泰二郎を2ボールから3球目の144キロストレートで二飛、代打・澤野聖悠を2ボール2ストライクから投じた5球目、この日初めて投げたフォークで三飛に打ち取り、復帰後二軍公式戦初登板は1回・11球を投げ、1被安打、無失点、11球中10球がストレートのパワーピッチングだった。

 6月6日の復帰登板を経て、大谷は「スピードは最初でないと思うので、まっすぐの質は意識して、ファウルになるようなまっすぐをまずは投げていきたいと思います」と、トミー・ジョン手術前からこだわっていた自身が思い描くストレートの質を求めている。

 6月16日の取材では「球速をもうちょっと戻したいのと、変化球の精度をもう少し上げていきたいなと思います」と話し、武器であるフォークを「状態にもよるんですけど、フォークが一番自信のある球になったらいいなと思いますね」と力を込めた。

 6月23日の中日二軍戦ではプロ初登板となった24年10月3日以来一軍の本拠地・ZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げ、「マリンの時はここ最近では一番納得のいくまっすぐ、まっすぐの質だけでいうと、一番良かったかなと思うので、あれくらいをずっと続けていって球速が上がっていけばいいかなと思っていますね」と、1回・12球を投げ、危なげなく三者凡退に抑えた。

 7月は二軍公式戦の登板はなかったが、ブルペンで投げ込みなどを行なっており、6月23日の中日二軍戦以来の登板となった8月8日の巨人二軍戦は1回を投げ1失点だった。巨人二軍戦ではフォーク、スライダーも投げていたが、「フォークとスライダーは練習中なので、多めに投げているというのはありますね」と明かした。

 “まっすぐの質”を意識していた中で、現在のストレートについては「納得はしていないですよね、まだ」とポツリ。ストレートの球速についても「球速が出なくても、もう少し自分のまっすぐが投げられそうだなと思うんですけど、そこにはまだいっていない感じがしますね」と首を捻る。

 自身の思い描くストレートを投げ込むため、ブルペンから意識して取り組んでいるのだろうかーー。

 「キャッチボールを意識して、キャッチボールで自分の思ったような球が投げられるようになったら、ブルペンでも試合でも思ったように投げられるようになると思うので、まずはキャッチボールから納得のいくボールを投げられるように毎日意識している感じですね」

 最速159キロを誇る速球派右腕の大谷。「まずは球速を上げて、元々150キロ以上投げられたので、今年中には持っていきたい。自分のピッチングスタイルを確立させたいという感じですね」。150キロを超えるストレートを投げ込めるようになった先に、一軍昇格も見えてくる。

取材・文=岩下雄太

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

最速159キロのロッテ・大谷輝龍「元々150キロ以上投げられたので、今年中には持っていきたい」