ロッテの上田希由翔は3度目の一軍昇格となった6月10日以降、25試合に出場して打率.269、3本塁打、8打点の成績を残し、7月以降だと19試合に出場して2本塁打、6打点と打率は.300をマークする。
8月は4日の西武戦から現在5試合連続安打中で、8月の月間打率は.353だ。7月は得点圏打率.500、2本塁打、6打点、OPS.788の成績を残しており、数字だけ見れば取り組んできたことが出せているようにも見える。
上田本人は「そんな満足いくようなことは、まだできていないかなというのがありますね」と首をひねる。
その理由について、「連戦で出させてもらった時に、結果が出る出ないの波がちょっとあるので、そこは安定させていきたいと思っています」と話したように8月1日と2日の日本ハム戦は無安打だった。「ちょっと長打が減ってきたなというのも、試合を出続ける中でヒットを欲しがってたり、打席を通して感じるところも自分の中であるので、そこはスタンス変えずにやっていかなきゃなと思います」と冷静だ。
◆ 本塁打はキャリアハイ
その中で、本塁打は昨季の184打席より少ない122打席ですでに昨季の3本を上回るシーズン自己最多の5本のアーチを描く。
「そんなに意識せずというか、ホームランも出ていていいなと思いますけど、まだそんな満足いくような本数ではないですし、意識できるバッターでもない。そこは長打を意識していく中で、ホームランが出始めているのはいい傾向かなと思います」
◆ サードのレギュラーにこだわり
昨年10月26日の取材で、「自分はサードでポジションを獲りたいと思っているので、サードを獲れるようにというので思ってやっています」と、昨年10月にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習からサードのレギュラーポジションを目指すことを掲げていた。
今季は捕手登録の寺地隆成が開幕からサードのレギュラーで出場していたこともあり、上田は今季初スタメンとなった4月10日の西武戦では『3番・セカンド』でスタメン出場するなど、セカンド、ファーストでの出場が多かった。
7月14日の西武戦以降、上田がスタメン出場した13試合はいずれもサードのポジションだ。7月24日のオリックス戦では、1-0の初回無死一塁で山中稜真の三塁線のイレギュラーしたバウンドをうまく合わせて逆シングルで捕球し、そのまま二塁へ送球しアウトにする好守備を披露。
「ずっとサードでスタメン、レギュラーを意識してやってきたので、このチャンスを活かしたいと思います」
その一方で、「今はサードが多いですけど、どこを守っても大丈夫なような準備は今後もしていきたいと思います」とZOZOマリンスタジアムで行われる試合前練習では、サードだけでなく、セカンドの守備練習を行っている。
チームは12日のソフトバンク戦で今季100試合を消化。残り試合は43。「まだ順位も全然入れ替われるところにいると思いますし、チームの勝利に貢献したい気持ちが強い。その中でも自分の力でチームに貢献したいというのがあるので、継続してチームのための1本だったり、チームのために色々試合で活躍できたらなと思います」。チームの勝利に貢献する一打を放ち、サードのポジションを奪い取るつもりだ。
取材・文=岩下雄太