41歳の鉄腕 日本ハム・宮西尚生投手が後輩に示したい生きざま「年齢を重ねてからの教材になりたい…最後までもがく姿を見て」コラム中継ぎの流儀2026「勇往邁進」

スポーツ報知

鎌ケ谷スタジアムでキャッチボールを行う日本ハム・宮西尚生(カメラ・川上 晴輝)

 日本ハムの宮西尚生投手(41)が26日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で、今季初昇格に懸ける思いと、後輩たちに示したいプロでの生きざまについてつづった。また、函館でのファーム・リーグ交流戦(4日・DeNA戦)で感じたファンへの感謝、大歓声の中でこみ上げた高揚感を自身の言葉でしたためた。

 ファームでのテーマは春先から変わらず新球・カットボールの精度向上です。7月に入り、スライダーやチェンジアップなど他の球種と組み合わせながら、より実戦的に投球ができています。また、カットボールに取り組む過程で、スライダーが昔の感覚に戻ってきた手応えもあります。大きくなりすぎていた体の使い方に気づきがあり、「昔はこう投げていたな」と、発見がありました。度重なる肘の手術などの影響で、気づかぬ間に生じていたフォームのズレを微調整し、最近はスライダーの数値も向上してきています。

 4日には函館での2軍戦に登板しました。18年前にプロ初勝利(※)を挙げた「思い出の地」で、もう一度登板できるとは思いもしませんでした。名前をコールされ、マウンドに上がった時の大声援は、久しぶりにアドレナリンがみなぎりました。鎌ケ谷でも大きな声援をいただいていますが、7000人からの「宮西コール」は素直にうれしかったですし、楽しかったです。試合後には多くのファンの方から、「エスコンで待っています」と、声をかけていただき、「ファンの方のためにも」という思いがより一層強くなりました。

 前半戦はファームで18試合に登板し、3セーブ、防御率1・00。調整を続けてきた中で、後輩たちには諦めない姿勢を最後まで示し続けたいと思っています。20歳以上も年齢が離れた選手たちとの生活では、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。ラインも交換し、時間が合えば食事に出かけることもあります。若い選手たちには「宮西さんがあれだけやっていたのだから」と、年齢を重ねてからの教材になりたいし、踏ん張りどころの30代中盤の選手たちには、40歳までやれるという前例を作ってあげたいです。最後までもがく自分の姿を見て、「もう一回頑張ろう」と思ってくれたらうれしいです。

 先月(6月2日)41歳になりました。ここまでプロの世界で続けてこられたのも、自分が負けず嫌いだからだとつくづく感じています。22年に連続50試合登板が途切れ、24年に400ホールドを達成し、ここ数年は、「あと1回だけチームのためになりたい」という純粋な思いだけで突っ走ってきました。また、自分を応援してくれるファンの方のために、もう一度1軍のマウンドに立ちたいという思いが原動力になっています。一日でも早く1軍の舞台に戻れるように最高の準備をするだけだと思っています。(宮西 尚生)

 ※宮西のプロ初勝利…2008年5月11日、函館で行われたソフトバンク戦で同点の7回に2番手でマウンドに上がったルーキー宮西は打者3人でピシャリ。その裏に森本稀哲の勝ち越し打で、プロ14試合目の登板で初白星をつかみ「ついに来たかという感じ」と笑顔を浮かべた。この年は50試合に登板して2勝4敗8ホールド。21年まで14年連続で50試合登板を続けた。

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