
◆パ・リーグ ソフトバンク―ロッテ(3日・みずほPayPay)
集中力を研ぎ澄ませた。ロッテ・寺地隆成(20)はシャープに振り抜いた。4回、1点差を追いつき、なおも2死二塁の好機。フルカウントからの7球目、スチュワートの低めスライダーに反応した。打球は中前に転がる。二塁走者の安田尚憲はヘッドスライディングで本塁に生還。一時は勝ち越しの適時打に、寺地は充実の表情を見せた。
「2死から安田さんがチャンスを作ってくれて、追い込まれてもなんとか食らいついて、良い形でセンターに打つことができたので良かったです」
寺地がそうコメントした通り、安田が放った右中間の打球はフェンスに直撃したが、かえってこない。打球がフェンス間の溝にスッポリと収まってしまう“珍打球”のエンタイトル二塁打に。場内が騒然とする中、20歳がバットで魅了した。
寺地の本職は捕手だが、この日は三塁でスタメン。今季は打率1割台と本領発揮に至っていないが、明徳義塾3年時に高校日本代表の1番打者として世界一に導いた打棒はダテじゃない。光は確かに差す。今後に期待が持てる一打だった。