
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 ソフトバンク8―1ヤクルト(13日・みずほペイペイ)
ソフトバンクがヤクルトに大勝し、2年連続10度目の交流戦優勝に前進した。今季初の「2番・遊撃」でスタメン出場した野村勇内野手(29)は、2打席連発を含む4打数2安打3打点と「オゾン層破壊打法」がさく裂。8得点の猛攻をけん引した。交流戦は残り1試合。西武、日本ハムの結果次第で、14日にも歓喜の瞬間が訪れる。
交流戦Vを大きく引き寄せた。2―1の6回先頭。野村はヤクルト・山野のワンシームをバックスクリーン右へ運んだ。4点リードの7回1死一塁では、左越えに4号2ランを放って2打席連発。野村は会心の一撃を「オゾン層破壊打法」と表現しており、お立ち台では「オゾン層破壊してんの俺やで~」と一発ギャグも披露した。関西・兵庫出身で明るいキャラクター。9日の阪神戦(みずほペイペイ)に続く1試合2発と、「らしさ」全開の1日だった。
チームへの貢献は豪快なアーチだけではない。2回に先制を許したが、3回2死でフルカウントから四球を選んで出塁。直後に近藤の逆転2ランが生まれた。小久保監督も「勇(野村)は長打力があるので、チームの雰囲気を変えられる力がある」と爆発力を再確認した一方、四球への評価も「大きかった」と忘れなかった。
昨季は126試合に出場し、打率2割7分1厘、12本塁打、40打点と活躍。26年は遊撃のレギュラー奪取を誓ってスタートした。それでも、開幕後は5月までで打率1割6分1厘、本塁打なし。苦しむ期間は長かったが「野球は打球速度が1キロ上がれば、安打になる確率も上がる。究極は3球フルスイングして帰ってくること」と25年に山川から教わった姿勢を貫いてきた。プロ野球選手のバットの長さの主流は85センチ前後だが、長打を求めて使う87センチのバットも「道具とかじゃない」と変えなかった。「やり続けるだけ」と辛抱強く試行錯誤してきたからこその結果。5月下旬には第3子となる次女も誕生し、より強くなった責任感とともにグラウンドに立っている。
チームは3本塁打などの猛攻で計8得点。今季7勝を挙げているヤクルトの山野を攻略した。交流戦も残り1試合。小久保監督は「僕らはやるべきことをやりたい」と白星締めだけを見据えている。10度目の優勝に向けて、一丸となって戦うだけだ。(森口 登生)