
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 オリックス3―1中日(30日・京セラドーム大阪)
オリックス・紅林は、迷いなく振り抜いた。初回1死二塁、カウント1―1で中日・大野のツーシームに反応し、左越えにチーム最多の6号決勝2ラン。「甘い球をしっかりと一発で捉えられた。最高です」。3回2死はチェンジアップを右前へ運ぶと、7回1死二塁は申告敬遠で出塁。5試合ぶりのマルチ安打、6試合連続の四球と打線の中心で存在感を放った。
心身の成長を、打席で証明した。昨季から読書を習慣化。「自分を磨く系がメインです」と自己啓発本を中心に、いろんな本に向き合う時間を増やした。「今までは打てなかった時に『クソッ』と感情が先走っていたけど、そこじゃない。自分を客観的に見て、今ある課題と向き合っていくことが大事」と、「一日、2ページくらい(笑)」のペースで読み進めたことでメンタルに変化。地味ながらも着実な努力が、実を結びつつある。
この日、連敗を2で止めたチームでは、19年ドラフト同期の宮城が今月中旬に左肘内側側副じん帯再建術を受けた。プライベートでも仲がいいエースの離脱が決まると「宮城がいない中で野球をすることはなかったので、変な感覚です」と本音を漏らしつつ、決意を新たにした。「あいつがいない間に、もっと選手としても、人としても成長していきたい」。3年ぶり覇権奪回に挑むプロ7年目。全身全霊で戦う義務が、紅林にはある。(南部 俊太)